2025年度校友会総会を開催しました。

5月31日校友会の2025年度定期総会がリアル会場と Zoom を結んだハイブリッド形式で開催されました。
当日は顧問3名、会長1名、副会長2名、理事7名、支部長2名、代議員4名、事務局1名の計19名が雨が降るお足元の悪い中ご参加くださいました。

野澤会長は、まず昨年度の活動を「校友会が“面”で広がった一年」と位置づけました。

ホームカミングデーや授業協力など学内外に接点を広げ、“卒業生→大学→地域”の循環が加速したと強調しました。
さらに、自身が学校法人評議員として経営にも関与できるようになり「校友会は経営参画できる存在になった」と手応えを語りました。
続いて 校友会の存在意義 を再確認。「卒業生のための会であると同時に、“現役の学生・教職員の活躍こそが卒業生の誇り”」と述べ、大学への直接支援が最終的に卒業生に還元されるとの考えを提示しました。

その実践例として、e-Sports ラボ空調費 緊急助成を紹介し、「迅速な資金投入で学内の俊敏性を高めた」と報告しました。

一方で、助成は「言われたから出す」ではなく 付加価値と合理性を重視 する方針を明言。
学生ヒアリングや教員との対話を重ね、真に必要な分野へ資金を振り向ける姿勢を示しました。

また、支部ネットワークでは北海道支部独立など新展開が生まれ、「地方の機動力を高めるためにも役員数を増やし、会則を改定して期中補充を可能にする」と組織改革に踏み込みました。

最後に「校友会は“母校の誇りを創るエンジン”」と締め括り、次年度へ向けた意欲を示しました。
続いて西川理事より、昨年のホームカミングデーで実施した卒業生講演会の成果を報告しました。

テーマは「企業情報システムによって考えるべきこと」。IoT やエッジコンピューティング(端末側で処理を行う方式)を切り口に、社会に出たとき情報システムをどう捉えるべきかを掘り下げました。

 当日は、ルネサス エレクトロニクスの植原氏、デル・テクノロジーズの山本氏、そして司会を兼ねた西川理事の3名が登壇。

野澤会長作成の「情報社会マッピング図」を投影しながら、
①企業が求めるデータ活用力
②マイコン(組込用小型コンピュータ)とクラウドの役割分担
③エッジで動く AI の最新動向――を具体例とともに解説しました。

質疑では「就職面接でアピールできる学内プロジェクトとは?」など学生の関心が高い質問が続き、終始インタラクティブな雰囲気に包まれました。

西川理事は「来年度は開催時期を再検討し、学生の成果発表と卒業生の実務報告を掛け合わせるハイブリッド型に挑戦したい」と展望を語りました。これにより、在学生は“先輩のリアル”を聞くだけでなく、自身の研究・開発成果を同じ舞台で発信できるようになります。

校友会は引き続き講演会をキャリア形成の実践の場として進化させていく方針です。
齋藤理事は、昨年9月28日に東京農業大学(世田谷キャンパス)で開催されたホームカミングデーへ校友会が初出展した様子を報告しました。

当日は サンマ 200 尾準備し、理事が交代で炭火焼きを担当。
昼過ぎの14時には完売し、「脂が乗っていて最高!」と来場者の行列が絶えませんでした。

隣接ブースが日本酒販売だったことから、自然発生的にクロスセル(相互販売促進)が起こり、双方の売上を伸ばす好循環を実現。また、野澤会長が持ち込んだ 画像解析デモ(ノート PC 上で動作) では、農大・情報大に縁のない来場者にも「情報大は千葉にあるんですね!」と存在を印象づける効果があったと言います。

今年度のホームカミングデーと、11 月の若葉区民祭りにも出展を予定しており、齋藤理事は「1時間だけの手伝いでも大歓迎。OB・OGの地元食材や技術デモもぜひ持ち寄ってほしい」と協力を呼びかけました。

サンマの香ばしい煙と最新テクノロジーの熱気が混ざり合う校友会ブースは、卒業生と在学生が垣根なく交わる“出会いのハブ”として進化を続けます。
続いて瑞泉副会長より、2024 年度決算および 2025 年度予算案を説明しました。
今年度予算案も満場一致で可決されました。
続いて斎藤理事よりドリームラボに関して報告がありました。
学部1年生から3年生まで10名が参加し、5月16日のキックオフ以降、毎週ミーティングを重ねていると報告がありました。

現在、斎藤商店のサンマ加工品を大学と地域で販売する取り組みで、料理愛好会と協力してレシピを試作中。
学内試食会を7月に開催予定です。

これらは村上学部長と池田教授が技術・商品開発面で伴走し、学生自身が売上などのKPIを設定してPDCAを回していると説明しました。

斎藤理事は「成果を学生の就職ポートフォリオに転換し、自信と実績を持たせたい」と抱負を述べ、マーケティングやUI/UX、資金計画などの専門知識を持つ卒業生に対してメンタリング参加を広く呼びかけました。
最後に支部長より自己紹介と挨拶がありました。
まずは、北陸支部の金森支部長。
「母校の発展のために尽力する。」とお話を頂きました。
続いて四国支部の大崎支部長。
「まだ具体的な活動ができていないが、これから支部の活動を少しずつ進めていく。」とお話を頂きました。
総会終了後はみんなで懇親会に。
理事、支部長、代議員のみなさんが集まる1年に1度の機会。
今後の大学の発展の為のアイデアや、今年度の活動について懇親を深めながら語り合いました。