情報大のeスポーツに関わる取り組みについて

1号館の121演習室。情報処理の授業で使っていた、あの部屋です。
レポート提出前夜、Wordのレイアウトが崩れて焦った記憶。
隣の席の友人に「Ctrl+Zって何回押せるの?」と聞いた記憶。そんな思い出が蘇る方も多いのではないでしょうか。

あの教室が今、まったく別の空間に生まれ変わっています。

ずらりと並ぶ10台のゲーミングPC。光るキーボード。大型モニター。

大学公認の「eスポーツスタジオ」として、2024年度にオープンしました。

「え、大学でゲーム?」

そう思いましたよね。私も最初は同じ反応でした。でも、調べてみると、これがなかなか本気の取り組みなんです。


1. 121演習室の「ビフォーアフター」が衝撃的

共創ラボ
共創ラボ(出典:東京情報大学)

あのPCルームが、こうなった

2024年度、総合情報学部に「共創ラボ」という研究拠点が新設されました。AIやロボティクス、セキュリティなど、最先端の研究に取り組む場所です。

その中に誕生したのが「eスポーツラボ」。そして、その中核施設が、かつての121演習室を改装した「eスポーツスタジオ」というわけです。

Before After
普通のPC演習室 ゲーミングPC 10台完備
地味なデスクトップ GALLERIA RM7C-R4(光る)
レポート作成の場 eスポーツ研究の拠点
eスポーツスタジオ内観1
eスポーツスタジオ内観2

思わず「羨ましい…」と声が出ます(出典:東京情報大学)

ただの「ゲーム部屋」じゃない

「遊んでるだけでしょ?」と思った方、ちょっと待ってください。

ここで取り組んでいるのは、れっきとした研究テーマです。

  1. デジタル人材育成 ── ゲームを入口に、プログラミングやデータ分析を学ぶ
  2. ユニバーサルデザイン ── 障がいのある方も楽しめるゲーム環境の研究
  3. eスポーツ産業・文化研究 ── 新しい産業としての可能性を探る

ゲームを「研究対象」として真面目に扱う。情報大学らしいアプローチだと思いませんか?

次回キャンパスを訪れたら

1号館1階、かつてのあの教室を覗いてみてください。在学中には想像もできなかった光景が広がっているはずです。


2. インテルと千葉市が、うちの大学と組んだ

「産学官連携」って、よく聞くけど…

正直、「産学官連携」という言葉、少し手垢がついた印象がありますよね。

でも今回の連携相手を見てください。

インテル。

あのIntelです。「Intel Inside」のIntel。世界的な半導体メーカーが、私たちの母校と正式に協定を結んだんです。

協定締結式
2024年7月11日、千葉市役所にて。左から、インテル島田様、千葉市長神谷様、東京情報大学布広元学長(出典:東京情報大学)

2024年7月11日、千葉市役所で調印式が行われました。

千葉市 × インテル × 東京情報大学

この3者で「デジタル活用の推進に関する協定」を締結。eスポーツの振興とデジタル人材育成に、一緒に取り組むことになりました。

なぜインテルが東京情報大学に?

実は、千葉市とインテルは2024年3月に包括連携協定を結んでいました。「デジタルの力で持続可能なまちづくりを」という取り組みです。

そこに「eスポーツの研究拠点を持つ大学が必要だ」となり、白羽の矢が立ったのが東京情報大学。地元・千葉県にあって、情報系に強い大学。条件がぴったりだったわけです。

連携の中身 具体的には
社会実装・地域活性化 研究成果を実社会で試す
人材育成 デジタルに強い若者を育てる
eスポーツ振興 大会開催、文化の普及

卒業生として、ちょっと誇らしくないですか?


3. 高校生がキャンパスに集まってゲームで真剣勝負

「東京情報大学杯」という大会が始まった

協定を結んで終わり、ではありません。

具体的なアクションとして、高校生向けのeスポーツ大会が始まりました。その名も「東京情報大学杯」。

東京情報大学杯
(出典:東京情報大学)
開催日 ゲームタイトル 参加者
第1回 2024年8月3日 ロケットリーグ 千葉県内の高校生
第2回 2025年8月23日 フォートナイト 全国の高校生

参加費は無料。機材も大学が用意。本番前に2時間の練習時間まである。

「ただのゲーム大会」ではない

面白いのは、大学側がこの大会を「教育の場」として位置づけていること。

「eスポーツを通じて社会人基礎力を育てる」

チームワーク。瞬時の判断力。プレッシャー下でのコミュニケーション。ゲームの中で磨かれるスキルは、実は社会でも使えるものばかり。

しかも、この大会はオープンキャンパスと同日開催。ゲームを楽しんだ高校生が、そのまま大学見学に流れていくという設計です。

うまいですよね。


4. インテルの人が大学で授業をする時代

夢みたいな講師陣

2025年8月、特別講義「eスポーツとSTEAM教育」が開催されました。

4日間、すべてオンライン。講師陣を見てください。

Minecraft発表

Minecraftで課題解決? 時代は変わりました

Fortniteゲーム

学生が作ったFortniteのゲーム

日付 授業内容 講師
8/5 スマートシティとeスポーツ 千葉市の職員
8/6 AI Everywhere インテルの事業開発部長
8/7 Fortniteでゲーム開発 ゲーム会社のデザイナー
8/8 ゲーム開発・配信運営 業界のプロたち

インテルの事業開発部長が大学で講義をする。千葉市の職員がeスポーツについて語る。ゲーム会社の現役デザイナーが実践的なノウハウを教える。

在学中にこの講義があったら、絶対受けてましたよね?

「STeam」って何?

Science
Technology
Engineering
Art
Mathematics

この5つを横断的に学ぶ教育手法です。eスポーツって、実はこの5つ全部が詰まっている。プログラミング、データ分析、デザイン、戦略…。だから「教育の入口」として機能するわけです。


5. 学生サークルも、ちゃんと盛り上がっている

施設だけじゃない、草の根の熱量

「立派な施設はあるけど、学生は使ってないのでは?」

そんな心配は無用です。

2023年に創立された「e-sports同好会」。現在26名が所属し、Discordのサーバー上で日々対戦を繰り広げています。

創立 2023年
部員数 26名
活動場所 Discord

何で遊んでる?

VALORANT
スプラトゥーン
スマブラ

11月にはオンライン大会を開催。学園祭「翔風祭」にも出展。毎月何かしらイベントをやっているそうです。

「ワイワイ楽しむ人も、ガチで勝ちにいく人も、どっちもいる」

その空気感が、ちょうどいいんだと思います。


6. 読売新聞にも載った

全国紙が注目するレベル

2026年2月17日付の読売新聞に、東京情報大学のeスポーツの取り組みが掲載されました。

全国紙です。

いつ 新聞社 記事内容
2024年7月 日刊工業新聞 協定締結の報道
2024年8月 東京新聞 デジタル人材育成
2025年7月 教育家庭新聞 高校生大会の告知
2026年2月 読売新聞 eスポーツスタジオ取材

「大学でゲーム」というと色眼鏡で見られがちですが、ちゃんとした研究・教育としてメディアが認めている。これは大きいですよね。


7. これから何が起きるのか

まだ始まったばかり

東京情報大学のeスポーツへの取り組みは、2024年度に本格スタートしたばかり。

🎮 大会の拡大
中学生向け、社会人向けも?
🤝 企業連携の深化
eスポーツ企業へのインターン
🔬 研究成果の発信
学会発表、論文
🌏 国際交流
海外大学とのオンライン対戦

「情報大学」だからできること

考えてみると、eスポーツの裏側を支えているのは全部「情報」なんですよね。

  • プログラミング ── ゲームを作る、分析ツールを作る
  • データサイエンス ── 戦績を分析して勝率を上げる
  • ネットワーク ── オンライン対戦のインフラを支える
  • 映像制作 ── 配信、実況、演出
  • ビジネス ── イベント運営、スポンサー獲得

「ゲームが好き」という入口から入って、気づいたら社会で使えるスキルが身についている。そういう学びの設計ができる場所は、そう多くありません。


卒業生として、何ができる?

関わり方はいろいろある

ここまで読んで「面白そうだな」と思っていただけたでしょうか。

実は、卒業生が関われる機会もあるんです。

どう関わる? 具体的には
見学 キャンパス訪問時にスタジオを覗く
講演 IT業界で働く先輩として講義する
スポンサー 大会に協賛する
メンター 学生にキャリアアドバイスを送る
対戦 OB/OG vs 現役のエキシビションマッチ

最後の「対戦」、ちょっと面白くないですか?

もし実現したら、参加したい方いますよね。きっと。

興味がある方は

大学広報または校友会までお問い合わせください。


まとめ:母校、攻めてます

在学中の私たちには、こういう場所はありませんでした。

でも、後輩たちにはある。

それって、少し羨ましい気持ちもあるけれど、同時に誇らしくないですか?

  • ✓ 2024年度に「eスポーツスタジオ」開設
  • ✓ インテル・千葉市と産学官連携協定
  • ✓ 高校生向け「東京情報大学杯」を毎年開催
  • ✓ 読売新聞にも掲載される注目度

母校が新しいことに挑戦している。時代の変化を捉えて、ちゃんと動いている。「情報」を名乗る大学として、筋の通った取り組みをしている。

卒業生として、素直に嬉しく思います。


次回、母校を訪れる機会があったら。

1号館の1階を覗いてみてください。

かつてWordと格闘していたあの教室が、どう変わったか。
後輩たちが、どんな表情でゲームに──いや、「学び」に向き合っているか。

きっと、ちょっとだけ嬉しくなると思います。


参考リンク

本記事は、東京情報大学公式サイト、千葉市公式サイト、各種報道を参考に作成しました。