【卒業生インタビュー】フリーランス映像制作者 根岸 良光さん

東京情報大学での学びが未来を切り拓く

根岸良光さんは、2014年3月に東京情報大学総合情報学部情報文化学科を卒業し、現在はフリーランスの映像制作者として多方面で活躍されています。埼玉県生まれで、東京農業大学第三高校を卒業後、東京情報大学に進学しました。

在学中、根岸さんは1年生の時から映像制作団体「LVT」に所属し、3年生では代表を務めました。「LVTでの活動は、仲間とともに映像を作り上げることの喜びと責任を学ぶ大切な場でした」と振り返ります。

また、伊藤 敏朗教授が主催するゼミに所属し、映像作品を作り上げる過程や、映像制作がもつ可能性を知り、ゼミ生全員で短編ドラマを制作するなど実践的な学びから、より映像制作への興味を深めていきました。

指導教官の伊藤教授の教えである「映像制作による地域への貢献」を根底に、千葉県山武市に根差した物語をテーマに卒業論文と作品を制作。取材の際は、ひと月の半分は現地に足を運び、地域の人々や取材相手との関係を築く大切さを学びました。

「大学時代の経験が、私の現在の仕事の基盤です。東京情報大学での学びがなければ、今の自分はなかったと思います」と語る根岸さん。
そのストーリーには、東京情報大学が提供する実践的な学びと、学生の主体性を尊重する環境の重要性が詰まっています。

学生時代の根岸さん(画像右側)

学生時代の根岸さん(画像右側)

夢を形に:映像業界への道

卒業後、根岸さんは新卒で株式会社フレックス(テレビ朝日100%子会社)に入社。テレビ朝日報道局映像取材部に勤務し、報道番組の現場取材を担当しました。

入社直後から報道の最前線で現場を経験し、全国的なニュースの現場の裏側で技術的な役割を担いながら、映像のプロフェッショナルとして研鑽を重ねました。また東京情報大学で学んだデジタル分野への総合的な強さで、当時まだ傍流だった携帯回線を用いた映像伝送を担当する部署や、SNSをはじめとしたデジタル空間での取材を行う部署の立ち上げにも深く携わりました。

社会人時代の根岸さん(画像左から2番目)

「テレビ局という映像のプロ集団の中で、日々技術を求め感性を磨くプロとしての心構えを教わりました。同時に報道という仕事を通して、日々変化するニュースの現場や社会が抱える問題を扱う中で、柔軟で臨機応変な対応と、答えの出ない問題について常に考え続ける事の大切さを学びました。取り扱う現場の大きさや、自分が携わった映像がごく当たり前にテレビで流れていることもあり、刺激的な毎日を過ごさせてもらっていたな」と当時を振り返ります。

6年半の勤務の中で、報道の現場での経験はもちろん、大型報道番組やドキュメンタリーの制作にも携わりました。
特に「映像を通じて何を伝えたいのか」を意識するようになり、この考え方が現在のフリーランス活動の基盤になっています。

独立後の挑戦と成長

2020年10月、根岸さんは群馬県高崎市を拠点にフリーランスとして独立。
「NEGISHI Lighting Office」を主宰し、企業のPRビデオ、ミュージックビデオ、WebCM(YouTube広告など)、地上波TVCM、ケーブルテレビのCMなど、多岐にわたる映像制作を手掛けています。

「映像制作は私にとって、単なる仕事ではなく、自己表現の一つです」と語る根岸さん。
撮影、照明、録音、編集といった映像制作に関するエッセンシャルなプロセスに対して、幅広い知識やコネクションを駆使して、最良の結果を求め続けています。

コロナ禍での挑戦と成長

独立当時はコロナ禍真っ只中。
上司から「今やめて大丈夫か?」と心配される中での決断でした。

しかし、コロナ禍で需要が急増した企業のライブ配信やデリバリーサービスの料理メニュー写真撮影といった新たな分野で活路を見出しました。

「大学時代に学んだ幅広い技術と柔軟な思考が、この厳しい時期を乗り越える助けになりました」と語る根岸さん。
デリバリーサービスのメニュー写真では、動画中心だった社会人時代の経験に加え、学生時代に学んだ静止画撮影のスキルを活かしました。

「映像制作は技術の応用が大事。学び続ける姿勢がプロとしての成長に繋がります」と熱く語ります。

また、ライブ配信のディレクションでは、企業のニーズに応じた演出や映像設計を行い、コロナ禍における新たなコミュニケーションの形を提供しました。
「映像制作を通じて、企業の課題解決に貢献できることにやりがいを感じます」と話します。

映像制作の信念とリピート依頼の理由

「映像を見るのも仕事」という信念を持ち、常に新しいトレンドや技術を取り入れながら、質の高い映像を追求している根岸さん。

「クライアントが何を求めているか、何に課題を感じているかを丁寧にヒアリングし、それを解決するのが私の役割です」と語ります。

「課題解決という点に考えの重きを置いています。クライアント側が抱えている課題が映像制作を用いて解決が出来るのであれば、映像のプロとして解決の手助けをさせて頂きます。課題の種類によっては映像制作とは別の方法で効率的に解決が出来るのであれば、その方法を一緒に模索し、お手伝いさせてもらいます。」

という柔軟な姿勢でクライアントと向き合っています。

その姿勢がリピート依頼の多さに繋がっています。

「ある意味で趣味の延長線上に今の仕事がある」という根岸さん。学生時代からの情熱を現在の仕事に繋げており、「好きな事だから時間を忘れて突き詰めていけるし、突き詰めていく事がプロとしての仕事に繋がっている」という信念を持ち続けています。

今後の目標と地域への貢献

「東京に負けない映像を群馬でも作れることを証明したい」というのが、根岸さんの今後の目標です。
東京で培った経験を活かし、千葉や群馬など地域密着型の映像制作を展開。少しずつ制作した映像が広がり、多くの人に感動を届けることを目指しています。

活躍を続ける卒業生として

根岸さんの映像制作への情熱は、母校の卒業生にとっても大きな励みとなるでしょう。「東京情報大学で学んだすべてが、今の私を作っています。これからも映像制作を通じて、自分自身を成長させ、社会に貢献していきたいです。」

そのストーリーは、卒業生たちに「自分の今までとこれからの努力次第でここまでできる」という希望と刺激を与え、母校の誇りとして輝き続けています。

根岸さんへのお仕事のご相談はこちらまで
https://www.negishi-lighting-office.com/