母校情報|CEATECで学生が登壇、バドミントン部は全日本ベスト16

CEATEC2026のカンファレンスで登壇する東京情報大学の学生(大学公式写真)

TUISmag ― 母校ニュースダイジェスト 2026年10月号

卒業生の皆さん、お元気ですか。

先月号では、東京ゲームショウへの出展や、バドミントン部の全国大会への出場権獲得など、学生たちが学外へ踏み出すニュースをお届けしました。今月は、その「続き」とも言える話題が届いています。

幕張メッセでは、企業と組んだAIの展示と、学生自身の言葉によるキャンパスの紹介。教育の面では、「情報」の教員免許を目指せる学びが広がり、看護学部の取り組みは新聞で紹介されました。そして全国大会に挑んだバドミントン部からは、結果の報告です。

母校で育ったものが、社会のさまざまな場所へ届いていく。 そんな秋のニュースをまとめてお届けします。

1. 企業と組んで、現場で使えるAIを ― CEATEC2026に出展

東京情報大学は、10月13日(火)から16日(金)まで幕張メッセで開催されたCEATEC2026に、株式会社モノテクノスと共同で出展しました。昨年度に続く産学連携の取り組みで、大学のAIに関する学術知を、同社のIoT技術で形にすることがコンセプトです。大学の出展案内・出展中の報告

紹介されている展示は4つあります。

  • ✔ 音声で日報をつくるAI:話しかけると、生成AIが日報などの報告書を作成。AIが重要な事項を質問して報告漏れを防ぎます。社外にデータを出さない仕組みで、利用者側の端末には小型コンピュータのRaspberry Piも使えるため、工場などにも置けるとされています。
  • ✔ 整理整頓を確かめるAI:カメラで工具が決まった場所に戻されたかを確認し、戻っていなければランプや音声で知らせます。
  • ✔ ハラスメントに注意を促すAI:会話の中のハラスメントのリスクを音声認識で見つけ、音声で注意を促します。
  • ✔ DIYで作れる無人店舗:Raspberry Pi、AIによる画像認証、キャッシュレス決済を組み合わせた無人店舗の技術です。

並べてみると、どれも派手な未来像というより、職場の「困った」に寄り添うテーマであることに気づきます。日報を書く手間、工具の置き忘れ、言葉づかいへの配慮、店舗の人手。働いている方なら、一つくらいは思い当たる場面があるのではないでしょうか。

AIの研究を、実際に使う人のいる現場へどうつなげるか。企業と組む産学連携は、その問いに向き合う機会でもあります。卒業後、ものづくりや店舗運営、管理部門などで働いている方にとっても、自分の職場に置き換えて考えられる展示だと思います。

2. 「全盲の大学キャンパスLIFE」― 学生が自らの言葉で発表

CEATEC2026のカンファレンスで登壇する東京情報大学の学生(大学公式写真)
CEATEC2026での登壇の様子。出典:東京情報大学 公式サイト

同じCEATEC2026の会期初日、10月13日には、視覚障がいのある総合情報学科4年の学生が登壇しました。テーマは「全盲の大学キャンパスLIFE ~ASMロープ~」。母校で進めてきたアクセシビリティ(誰もが使いやすい環境づくり)の取り組みを紹介しました。大学の登壇報告

大学ではこれまでに、教室や施設への触知図(指で触って分かる案内図)の設置、食堂券売機への点字表示などを進めてきました。中心となったのが、誘導ロープ「ASMロープ(Anchor for Safety Movement)」です。

この学生が入学した当時、点字ブロックの整備には時間も費用もかかることから、まずロープによる誘導が導入されました。車椅子を使う人やほかの学生の通行を妨げないよう、太さや高さは何度も調整されたそうです。いまでは設置範囲がキャンパスの主要な建物まで広がり、点字ブロックへの改修も進められています。

発表の中で学生は、大学が支援の内容を一方的に決めるのではなく、当事者の意見を聞きながら環境を整えてくれたことが最も印象的だったと話しています。そして、当事者の声に耳を傾けることや人との対話の大切さに触れ、母校の実践を全国に伝えたいという思いを語りました。

完璧な設備を一度に整えるのは難しくても、できることから始め、使う人と話しながら少しずつ良くしていく。この進め方は、職場や地域で何かを改善しようとするときにも、そのまま通じる考え方ではないでしょうか。

在学中に歩いたキャンパスで、こうした工夫が積み重ねられていること。そして、それを学生自身が全国の舞台で語ったことを、卒業生として誇らしく感じます。

3. 「情報」の教員免許、総合情報学科の全3学系で取得可能に

教育の面でも、大きなニュースがありました。

総合情報学科のデータサイエンス学系とメディアデザイン学系が、高等学校教諭一種免許状(情報)の教職課程の認定を受けました。令和9年4月から適用されます。これにより、情報システム学系を含む3学系すべてで「情報」の教員免許を目指せるようになります。データサイエンス学系では、「数学」の免許も取得できます。大学の発表

大学によると、各学系で学ぶ専門科目の多くが教員免許に必要な科目にあたるため、過度な追加履修をせずに取得を目指せるとのことです。

背景にあるのは、高校での「情報Ⅰ」の必履修化や、AI・データサイエンス教育の広がりです。情報科の先生への期待が高まる中、大学は情報科教員の育成を進めるとしています。

情報を専門に学んだ卒業生が、教壇に立って次の世代に教える。そんな道が、これまで以上に開かれていきます。将来、母校の卒業生に情報の授業を教わった高校生が、また東京情報大学を目指す。そんなつながりが生まれたら、うれしいですね。

身近に進路を考えている高校生がいる方は、こうした学びの選択肢があることを、話題の一つにしてみてはいかがでしょうか。

4. 看護学部の、情報技術を生かす看護職の育成が新聞に

10月7日付の朝日新聞朝刊で、看護学部の取り組みが紹介されました。文部科学省が進める「アドバンスト・エッセンシャルワーカー(AEW)」の人材育成の考え方を踏まえた教育です。大学の掲載報告

看護学部では、4年間の学びの中に情報系の科目を配置し、VRを使った演習や、医療現場でのAIの活用と課題を学ぶ授業を行っています。デジタル技術を使って課題の解決に取り組める看護職の育成を目指しています。

印象に残るのは、情報技術が発展する時代だからこそ、最後の判断には人が責任を持つことの大切さを学生に伝えているという点です。

AIをどう使いこなすか、と同時に、どこで人が判断するか。これは医療に限らず、多くの職場で問われ始めているテーマです。今後は、AI・データサイエンス教育と看護の専門教育を融合させた学びを進める予定とのことです。

「情報」を名前に持つ大学らしい看護教育が、社会から注目されていることも、卒業生として覚えておきたいニュースです。

5. バドミントン部、秋季リーグで男女3位、全日本では女子シングルスでベスト16

関東学生秋季リーグ戦で3位に入ったバドミントン部の集合写真(大学公式写真)
関東学生秋季リーグ戦後の部員の皆さん。出典:東京情報大学 公式サイト

先月号で、全日本学生選手権大会への出場権獲得をお伝えしたバドミントン部。その後の活躍が届いています。

まず、9月12日から20日に行われた関東学生秋季リーグ戦では、男子団体・女子団体(ともに2部)で男女そろって3位に入りました。秋季リーグの結果

そして10月16日から22日まで石川県金沢市で行われた第77回全日本学生バドミントン選手権大会では、女子シングルスでベスト16に進出しました。ほかの種目でも、初戦を突破した選手がいます。全日本学生選手権の結果

全国から強豪校が集まる舞台で、勝ち上がっていく。その一試合ごとに、日々の練習が積み重なっているのだと思います。

リーグ戦は団体で、全日本は個人で。チームとして戦う力と、一人ひとりが勝ち切る力の両方を見せてくれた秋でした。在学中に部活動に打ち込んでいた方は、自分の当時の姿と重ねながら読んでいただけるのではないでしょうか。後輩たちの次の挑戦も、引き続き応援していきましょう。

6. 秋のキャンパスから ― 学長のテレビ取材、後夜祭の教員バンド

最後に、秋のキャンパスから届いた話題を二つご紹介します。

一つ目は、学長がTBS「情報7daysニュースキャスター」の取材に協力したというニュースです。テーマは、生成AIによるフェイク動画。10月24日(土)22時からの放送予定と案内されていました。大学の告知

本物と見分けのつかない映像を誰でも作れるようになった今、情報をどう受け止め、どう見極めるか。情報を学ぶ大学に、その解説が求められていることは、母校の役割の一つを表しているように感じます。

翔風祭後夜祭に出演する教員バンド「OYAZ BAND」(大学公式写真)
教員バンド「OYAZ BAND」。出典:東京情報大学 公式サイト

二つ目は、10月24日(土)・25日(日)の第39回翔風祭の話題です。教員で構成するバンド「OYAZ BAND」が、今年も25日の後夜祭ステージライブに出演すると案内されていました。毎年、後夜祭の大トリを務めるのが恒例で、今年は新しいメンバーも加わるとのことです。大学の告知

在学中に後夜祭で盛り上がった記憶がある方もいらっしゃるかもしれません。授業では見られない先生方の姿も、大学祭ならではの楽しみです。

また、先月号でご案内したホームカミングデー(10月24日)も、翔風祭と同じ週末に予定されていました。当日の様子は、大学からの報告を確認したうえで、改めてお届けしたいと思います。ホームカミングデーの案内

編集部より ― 母校の「今」が、社会とつながっている

今月は、展示会での発表、教員免許、新聞掲載、全国大会、テレビ取材と、母校の名前がさまざまな場所に登場したニュースをお届けしました。

中でも心に残ったのは、CEATECで学生が語った「当事者の声に耳を傾けること」という言葉です。使う人と話しながら、できることから良くしていく。AIの展示も、看護の教育も、根っこには同じ姿勢があるように思います。

卒業してから、母校のことを考える機会は多くないかもしれません。それでも、ニュースを通して今の母校を知ると、自分の仕事や暮らしにつながるヒントが見つかることがあります。

気になった話題があれば、同級生に送ってみてください。母校の「今」を知ることが、卒業生同士の会話のきっかけになればうれしいです。

掲載情報は2026年10月25日時点の大学公式発表に基づきます。

東京情報大学校友会 TUISmag 2026年10月号