2024年10月26日(土)、東京情報大学食堂にて「2024卒業生講演会」ならびに「第16回ホームカミングデー」が開催されました。
この講演会は、卒業生が最新の情報技術について知識を共有する貴重な機会として毎年多くの参加者を集めており、現役学生や大学関係者も交え、現場での技術の応用について共有する場となっています。
その後、「第16回ホームカミングデー」が開催され、今回のホームカミングデーは卒業生約120名が参加する盛況ぶりでした。
卒業生講演会 – 企業情報システムの未来を担うIoT技術とその応用
卒業生講演会のテーマは「企業情報システムにおいて考えるべき事」
登壇者には校友会会長の野澤和雅氏をはじめ、日本を代表する企業で活躍する卒業生たちが参加し、IoT(モノのインターネット)、マイコン(ArduinoやRaspberry Pi)、エッジコンピューティングなどの先端技術に関する知識と経験が共有されました。以下、各登壇者によるセッションの内容をご紹介します。
野澤和雅氏(校友会会長)
ファシリテーターを務めた野澤氏は、ロボティクスやセンシング技術をPOC(概念実証)から実際の業務へと応用するための実践的なステップについて解説。次の段階へ進むための具体的な参考事例が示され、学生たちが今後進むべき方向性についてのヒントを得る場となりました。
植原秀弥氏(ルネサス エレクトロニクス株式会社)
日本の半導体業界をリードするルネサス社で教育推進部に属する植原氏は、ArduinoやRaspberry Piといった民生マイコンから、産業向けのプロユースマイコンへの発展を解説しました。植原氏の講演は、学生にとって「学んでいる技術が仕事にどう結びつくか」を理解する一助となりました。
西川真弥氏(株式会社ユニリタ)
西川氏は、スマート農業での収益可視化のためのIoT技術導入について講演し、特にRaspberry Piが過酷な農業環境で活用される際の限界とプロフェッショナルユースでの発展について詳述しました。実際の農業現場での電源管理、防水・防塵、温湿度対策についても具体的な知見が共有されました。
山本亮介氏(デル・テクノロジーズ株式会社)
エッジコンピューティングの専門家である山本氏は、クラウドとエッジの活用方法やサーバーの選定に関するノウハウを提供しました。彼の講義は、末端デバイス、ネットワーク、データ監視・分析環境の構築に役立つ実用的な内容でした。
イベントの成果
今回の講演会は、IoTやマイコン、エッジコンピューティングといった最先端技術について理解を深めたいと考える学生や卒業生にとって、大変有意義な時間となりました。登壇者の豊富な現場経験に基づいた具体例を通じて、参加者はこれらの技術がどのように業務に組み込まれ、課題を解決しているかを知ることができました。
第16回ホームカミングデー
講演会の後には、卒業生同士や在学生が気軽に交流できるホームカミングデーが開催されました。
会場には主に卒業生、教職員、大学関係者が集まり、和やかな雰囲気の中で旧友や恩師との再会を喜び合い、大学時代の思い出や現在の仕事について語り合いました。
校友会としても多くの卒業生と意見交換ができたことで、今後のイベントや支援活動に関する新たなアイデアが生まれる場となりました。
東京情報大学校友会では、今後も卒業生と在学生が共に学び、技術の未来を築いていく場を積極的に提供していきます。
次回のイベントについての詳細は、校友会ホームページや公式LINEで随時お知らせしますので、ぜひご確認ください。